向いている人、いない人。
ライターにとって、一番大切なものは何だと思いますか?
自分らしさや個性?
いえ、そう思っている限りは、
ライターになることはできません。
ライターに求められるものは、
演技力
です。
例えば、
comaがcomaとして文章を書けるようになったのは、
ここ数年のこと。
それまでは、
「ギャルのテイでギャル向けサイトのコラムを書く」
「サラリーマンのテイでビジネス系の文章を書く」
というように、
自分とは年代も性別も異なる「誰か」になりきり、
その層にウケる文章を書くことが、メインだったんです。
もちろん今も、そういったお仕事はゼロではありません。
これは、コンスタントに重要のある分野、なんですよね。
つまり、求められる人物像を想像し、
その人を演じながら文章を書くことが、とても大切なこと。
時には、あえて文脈を無視し、
勢いだけの文章となることもあります。
文法を気にせずに書いた方がいい場合もあります。
多少の違和感があったとしても、です。
ライターに向いている人とは、
求められる人物になりきり、求められる文章を書ける人。
自分らしさや個性を出せるのは、プロになってから。
ガンコに、思うままに文章を書いている人は、
演技力を身につけるか、
もしくはライターの道を諦めるほうが、無難かもしれません。